【経験談】理学療法士の転職時期。最適な経験年数とタイミングはいつ？

「今の病院の給料が安くて、将来の不安が消えない…」

「このまま働き続けて、年収は上がるんだろうか…」

「 転職したいけど、いつ何をすればいいか分からない…」

あなたのその悩み、とてもよく分かります。

患者さんのリハビリを頑張っていても、給料や待遇が改善されないと将来の不安は消えませんよね。

この記事では理学療法士の転職に最適な年齢やタイミングを、業界のデータと転職経験の意見を元に徹底解説しています。

転職時期の正しい知識を持ち、年収アップの可能性を最大化し、失敗や後悔なく転職活動を進められます。

【経験談】理学療法士の転職は2回。時期、タイミングは良かったか？

僕は理学療法士としてキャリアを積む中で、2回の転職を経験しました。

経験年数や時期、目的が異なる転職でしたが、結果的にどちらのタイミングも良かったです。

【1回目の転職】筆者の経験年数８年目、求人が豊富な4月

項目	1回目
経験年数	8年目
タイミング	4月
時期の特徴	年度始めで求人が豊富
転職期間	3ヶ月
転職先	回復期病院→訪問リハビリ
求人への応募	1回

経験年数８年目の1回目にした転職は4月で、求人数が豊富な時期でした。

4月の年度始めは退職者の補充や、新年度からの事業拡大・体制強化を目的とした求人が増加する傾向にあります。

理学療法士として8年目の経験を積んでいたので、ある程度のスキルと知識が身についておりスムーズに転職ができました。

【2回目の転職】筆者の経験年数10年目、早期退職者が出た5月

項目	2回目
経験年数	10年目
タイミング	5月
時期の特徴	早期退職者が出やすい
転職期間	1年7ヶ月
転職先	訪問リハビリ→急性期病院
求人への応募	7回

経験年数10年目の2回目にした転職は5月。早期退職による欠員補充のタイミングでした。

4月入社の新入職員や転職者が、様々な理由で早期に退職してしまうケースは少なくありません。

5月は職場にミスマッチを感じた人材が、退職するタイミングとなりやすい時期です。

5月は多くの求人数は見込めないですが、条件に合致する求人がピンポイントで出てくる可能性があります。

理学療法士が転職で失敗しない時期【知っておこう】

理学療法士の転職は、有利な時期を知っておくだけで成功率が変わります。

求人が多くなるタイミングを知っておくと、待遇の良い職場に出会えるチャンスが広がります。

退職の増えるタイミングを見計らった転職活動は、成功しやすいです。

理学療法士にとって、有利な転職時期について、深くみていきましょう。

【4月 or 10月】年度末や上半期末の時期で求人が多く転職しやすい

4月と10月は理学療法士の転職が、最も多くなるタイミングです。

この時期は異動や退職、人員補充が多く、受け入れ体制も整っている職場が増えます。

4月は新年度の始まりで、新卒の入社や異動に合わせて求人が出ます。10月も上半期が終わるタイミングで、欠員補充の求人が多くなります。

dodaの「中途採用に適した時期の調査」によると、4月は異動や昇給昇格により新規求職の申し込み件数が多い時期とされています。

待遇の良い病院や施設は応募が殺到しやすいため、早めに転職活動を始めましょう。

【8月 or 1月】ボーナス直後で退職者が増えるから転職しやすい

ボーナス支給直後の8月と1月は、退職者が多くなるため、転職者が増える時期です。

病院や施設は急な欠員を埋めるために、採用活動が活発になります。

施設としても急募で人材を探しているため、採用スピードも速いです。

ボーナス直後の求人は即戦力として期待され、経験者は更に有利に働くでしょう。

【5月】求人は少ないが、4月入職の早期退職者が多い

5月は年度始めで求人が少なめですが、意外と穴場です。

しかし4月に入職した新人が、早期退職する時期で、欠員募集が出やすくなります。

4月に入ったばかりの新人が職場とのミスマッチを感じて、早期退職するケースがあります。

求人は少ないですがライバルも少なく情報のアンテナを張っていれば、高待遇の求人の獲得も可能です。

理学療法士のキャリアアップが目的なら、今が転職時期

キャリアアップを目指すなら、今この瞬間から転職活動をするのが正解です。

求人の多い時期を待つより、自分が求める転職先を積極的に探しましょう。

キャリアアップが目的だと、希望する病院や施設は非常に限られてしまいます。

やりたい分野があるならば求人が多い時期だけでなく、今から転職の情報収集を積極的にしましょう。

気になる求人があれば、問い合わせだけでもしておくのがおすすめです。

【気をつけよう】理学療法士の転職は「経験年数」で差が出る

採用担当者が理学療法士を評価する手段の1つは、経験年数です。

経験年数は、採用担当者が最初に確認する項目です。

採用後の教育や配置を考えるうえでも、年数によって期待値が変わります。

経験年数1年未満の転職は要注意。マイナスの印象が強い

理学療法士として1年未満での転職は、慎重に考えましょう。

採用担当者から「すぐに辞める人」の印象を持たれやすいためです。

どのような理由があろうとも、1年未満の転職にはネガティブな印象がつきまといます。

1年未満でも信頼されるには、面接前の入念な準備をしましょう。

2年目の転職は覚悟が必要な時期。理学療法士の即戦力を期待される

2年目の理学療法士は経験としては不十分ですが、転職時はある程度の経験があるとして期待されます。

即戦力として働くつもりで、転職活動に取り組みましょう。

2年目になると、ある程度の臨床経験や判断力が求められます。

採用者は新人教育を省きたいと思っており、即戦力として扱われます。

【最適な転職時期】3年目から9年目は最も貴重な人材

理学療法士の転職で、最も評価されるのが3年目〜9年目です。

この時期はスキル・経験・柔軟性のバランスが取れており、多くの職場から求められます。

理学療法士は3年以上の経験を積むと、リーダーシップを発揮するようになり、リハ科内だけでなく他部門との交渉や対応力も身についてきます。

患者さんのリハビリだけでなく、チームを率いる即戦力として歓迎してきます。

10年目以上の転職は厳しい。扱いにくい、人件費が高いなどの「マイナス印象」

意外かもしれませんが、経験10年以上の理学療法士は高いスキルを持つ一方で、転職では慎重に見られます。

理由は、人件費が高いことや、プライドが高く馴染みにくい印象があるからです。

10年以上の経験があると、現場での技術力や判断力には高い評価が集まります。

その分給与も高くなりがちで、コスト面で敬遠されやすいです。

転職時には「協調性」「若手の教育」「リーダシップ経験」などのスキルがあると有利になります。

【あわてるな】理学療法士が転職を避けるべき時期

理学療法士の転職には、避けるべきタイミングもあります。

あせって転職すると後悔するので、状況を見極めて判断しましょう。

転職は待遇や仕事内容だけでなく、家族の生活や体調を含めたタイミングがとても大切です。

【5月or11月】ボーナス支給の直前。辞める人が少ない

5月や11月は、ボーナス前の時期であり、転職者は少ないので求人数は減少傾向です。

dodaの「中途採用に適した時期の調査」によると、年末により転職活動を控える傾向があり、新規求職の申し込み件数は少ない時期とされています。

この時期に無理に転職しようとすると、あせって条件の悪い求人に応募してしまう可能性があります。

ボーナス前の時期は静観がベストな判断です。

家計に不安を感じている時期。収入低下により生活が苦しくなる

転職後は収入が、一時的に止まる可能性があります。

家計が不安定な時期に転職をすると、生活費に困る可能性があります。

転職をすると初月の給料が数ヶ月待たないと入らず、生活が安定しません。

家賃や生活費など毎月の支払いは変わらないので、生活を苦しめる原因になります。

経済的な不安があると転職活動をあせってしまい、判断ミスをしてしまいます。

家族の病気や怪我の療養中。心身ともにきつい

家族が病気やケガで療養中の場合、転職には向いていない時期です。

体力・気力ともに余裕がなく、転職活動に集中できません。

体調不良のときは無理に行動すると、体を壊したり転職活動が雑になりがちです。

判断ミスもしやすくなるので、一度立ち止まる勇気が必要です。

心身ともに健康な状態でこそ、良い選択と意思決定ができます。

新しい役割や責任を担っている時期。成長の機会を逃してしまう

職場で新しい役割やリーダー的なポジションを任された時期は、転職を急ぐのはもったいないです。

新しい経験は今後のキャリアにとって、大きな武器になるからです。

新しい役割を任されるのは職場から期待されている証拠あり、自己成長の貴重な機会です。

役割をしっかり果たせば自身の強みになり、転職時に評価されやすくなります。

特にリーダーシップや教育の経験は、転職先で大きな武器になります。

【不利】転職してからの期間が短い。1年以上働いていないと信頼されない

転職してから1年未満での再転職は、採用担当者からの印象が悪いです。

「またすぐに辞めるのでは？」と思われてしまい、信頼されません。

短期間での転職が続くと、「我慢できない人」「責任感がない人」という印象が強くなります。

信頼を得るには、最低でも1年以上の在職期間が必要です。

理学療法士の転職に必要な準備期間は？最低3ヶ月は必要

理学療法士が転職を成功させるには、最低でも3ヶ月の準備期間が必要です。

転職活動には、自己分析、求人選び、面接、退職準備といった工程があるからです。

半年以上の期間を確保して、多くの求人情報から選ぶ【成功の秘訣】

転職で定年まで働ける職場を見つける覚悟があるなら、半年以上の時間が必要かもしれません。

より多くの求人情報を比較すれば、求める条件に近い職場を見つけられる可能性が高くなります。

半年以上の期間あれば、複数のタイミングで求人の比較が可能です。書類や面接の完成度も高くなります。

「この求人を逃したら終わり」と思わず、じっくり選ぶ視点を持ちましょう。

【まとめ】理学療法士の転職は、時期によって難易度が変わる

今回は、理学療法士の転職時期についてお伝えをしました。

理学療法士としての転職は、時期や経験年数によって成功率が大きく変わります。

求人が多い4月・10月を狙うのはもちろん、5月の早期退職者がでる時期も転職のチャンスです。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

【Q&A】理学療法士の転職時期について「よくある質問」

理学療法士の転職はどの時期がベストなの？

転職に最も適しているのは、年度始め・上半期末の4月と10月です。

早期退職者が出る5月も狙い目ですが、求人は少なめなため情報収集がカギになります。

 理学療法士の転職に適した時期について詳しくみる

理学療法士の経験年数は、転職にどのような影響があるの？

転職で最も有利な経験年数は3年〜9年目の経験者で、即戦力かつ柔軟性もあると評価されやすいです。

1年目や10年目以上は、転職に不利に働きやすいので注意が必要です。

 経験年数の違いによる転職の注意点について詳しくみる

転職に失敗しやすい時期はあるの？

ボーナス直前の6月や11月は、転職に不向きな時期です。

求人が少なく条件の良い求人も出にくいため、焦ってブラック求人に応募してしまうリスクがあります。

 転職で失敗しないために避けるべき時期について詳しくみる