【困窮】理学療法士の給料が安いのはなぜ？理由を知って収入を上げる

「頑張って働いているのに給料が安くて、将来が不安…」

「毎月の生活費で精一杯。貯金や趣味に回せる余裕がない…」

「理学療法士は待遇の良い職場で働いて、経済的な余裕がほしい！」

この記事を書いている僕も、以前は同じ悩みを抱えていました。

毎月の給料をもらっているけど、生活費で手一杯で不安な日々。

それでも患者さんのために、寝る間も惜しんで勉強し、懸命にリハビリに取り組んでいる。

「このままでいいのか？」と感じている方は多いはずです。

しかし、理学療法士でも高収入を諦める必要はありません！ 働き方を変えれば、年収アップは十分に可能です。

この記事を読み終える頃には、理学療法士でも収入を増やす明確な道筋が見えてくるはずです。

一歩踏み出して、理学療法士の安い給料から抜け出しましょう。

【現実】理学療法士の平均年収と手取り額

理学療法士の平均年収は、他の医療従事者や一般企業の正職員と比べて低いです。

低年収で悩んでいる理学療法士は多くおり、仕事を続けていく上で大きな課題になります。

理学療法士の平均年収と手取り額の実態

令和５年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均年収は約432万円です。

手取り額に換算すると年収370万円程度になります。

病院や施設で働く理学療法士の多くは、20代から30代です。

貯金や趣味に使えるお金が少なく、将来への不安を感じてしまいますね。

収入の実態を若いときに理解して、今後どのように収入を増やすかを考えなければなりません。

他の医療従事者との比較。理学療法士の給料は低い

理学療法士の給料は、看護師や薬剤師、臨床検査技師と比較しても低いです。

以下の表は令和５年賃金構造基本統計調査による、医療従事者の平均年収と年齢です。

職種	平均年収	平均年齢
医師	2584万1千円	46.1
薬剤師	577万8千円	40.3
看護師	508万1千円	41.9
臨床検査技師	508万5千円	41.3
理学療法士	432万5千円	35.6
栄養士	390万1千円	38.3

同じ医療業界で働いていても、責任の違いにより収入差が生じています。

看護師は生命に関わる業務が多く、夜勤手当もつくため、給与が高くなりやすいです。

薬剤師も臨床工学技士も、 患者の生命に直結する業務内容のため、責任の重さから給料が高く設定されています。

他の医療従事者と比べて理学療法士や栄養士は、直接的な生命維持に関わる業務は少なく、診療報酬も低いです。

一般企業と比較しても理学療法士の給料は低い

理学療法士の給料は、一般企業の正職員と比べても低いです。

特に大手企業やIT業界などの成長産業と比較すると、その差は顕著です。

業種	平均年収
全業種	523万円
建設業	439万円
電気ガス水道業	527万円
製造業	448万円
情報通信業	747万円
運輸業	422万円
卸売業	519万円
金融業	812万円
不動産業	466万円
宿泊業・飲食業	299万円
教育	422万円
医療福祉	405万円

理学療法士の給料と比較すると、ほとんどの一般企業の給料は高いです。

【知っておこう】理学療法士の給料が安い理由

理学療法士の給料が安い背景には、どうにもならない要因があります。

僕達は給料が安い理由を知り、効果のある対策を探していくしかありませんね。

理学療法士の給料が安い4つの理由について、詳しく説明していきます。

【過剰】理学療法士の数の増加で給料は上がらない

理学療法士の数が年々増加しており、供給過多が給料の低さに直結しています。

理学療法士協会の統計情報によると、現在も養成校は増えており毎年多くの理学療法士が卒業しているのが現状です。

理学療法士 合格者の推移	資格取得者数	理学療法士 総人数
平成18年度	6,002人	52,688人
平成26年度	9,315人	119,979人
令和5年度	11,312人	213,735人

理学療法士の人数の増大により、安定した収入を得るのが難しくなっているのが現実です。

診療報酬が低く理学療法士の給料も安い

理学療法士の給料が安い大きな理由の一つに、診療報酬の低さがあります。

高齢化社会で医療費が圧迫される現状で、診療報酬の引き上げは期待できません。

理学療法士の昇給率は1.9%。給料は安いまま

日本経済新聞によると、2024年の中小企業の賃上げ率は4.42％に達しましたが、理学療法士の昇給率は1.9%と非常に低い水準です。

職種	賃上げ額(円)	賃上げ率 （前年比）
中小企業	11,912	4.42%
大企業	16,609	5.30%
非正規労働者	15,422	6.75%
理学療法士	4,637	1.9%
全医療従事者	5,889	1.9%

昇給率の低さが、理学療法士の低年収と言われる原因になっています。

他の業界では経験や実績に応じた昇給が期待できますが、理学療法士は昇給が少ないのが現実です。

低い給料だとライフプランを立てにくく、将来の選択肢が制限されてしまいます。

理学療法士として独立・開業はできない。年収アップしにくい職業

理学療法士は医師や薬剤師、柔道整復師とは異なり、独立開業が法律で認められていません。

開業できないので病院や施設などに所属しながら働くことになり、年収が制限されてしまいます。

医師や柔道整復師は開業して収入を大きく増やせますが、理学療法士は開業の道が閉ざされています。

理学療法士は開業に対する制限があるため、年収アップのためには別の方法を模索しなければなりません。

【悪影響】理学療法士の給料が安いとどうなる？

給料が安いと仕事へのモチベーションだけでなく、生活に大きな悪影響を及ぼします。

低収入の問題を放置していると、理学療法の質の低下にもつながりかねません。

【大問題】理学療法士のやる気や満足度の低下

給料が安いと、理学療法士としてのやる気や仕事への満足度が低下します。

いくらやりがいがある仕事でも、努力しても収入が増えない状況が続いてしまうと、仕事に対する意欲は保てません。

やりがいを感じられないと、患者さんへの対応やリハビリの質にも影響がでます。

結果的に職場全体の雰囲気が悪くなり、チーム医療にも影響が生じかねません。

業務の負担が大きく感じる

給料が安いと仕事を頑張る意欲が生まれず、業務負担が大きく感じてしまいます。

同じ業務でも、収入が見合わないと負担感が増し、ストレスが溜まりやすくなります。

給料が見合わないと、「こんなに働いても報われない」と感じやすくなり、仕事の効率も低下してミスが増えたりします。

生活に余裕がなく、仕事のパフォーマンス低下

給料が低いと日々の生活に余裕がなくなり、精神的に大きな負担がかかります。

自分自身も家族も幸せにするために働いているのに、生活が不安定でいつもイライラしていたら不幸ですよね。

今の環境で幸せになれないのであれば、思い切って環境を変える勇気も必要です。

理学療法士が疲れたと感じている方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

理学療法士が給料を上げる【やるべき行動3選】

給料が安い理学療法士から脱却するためには、いくつかの方法があります。

これらの対策を一つ一つ実行して、収入アップの可能性を広げましょう。

資格習得のプランを立てて勉強を始める【将来への自己投資】

資格取得やスキルアップは、昇進や昇給にすぐには結びつきません。

資格を取って理学療法の知識や技術を習得すると、周囲へのアドバイスやサポートなど、貢献する頻度が増えます。

貢献できる理学療法士は、他の理学療法士との差別化が図れます。

将来の可能性を広げるために、定期的な勉強やセミナーへの参加で、知識と技術をコツコツ積み重ねておきましょう

【手堅い】管理職に出世して手当を増やす

理学療法士として収入を確実に増やす方法は、管理職への出世です。

管理職になると役職手当がつき、基本給にプラスして収入が増え、賞与や退職金の増額が見込めます。

一般的に管理職の枠は少なく、厳しい競争です。

管理職を目指すのであれば、今の職場に管理職になる可能性があるのか、管理職候補の転職先がないか確認しましょう。

管理職に就くためには、リーダーシップやマネジメントスキルの向上が欠かせないので、業務改善やスタッフの教育にも積極的に関わりましょう。

【転職する】情報収集は転職エージェントへ相談

理学療法士の昇給率は低いので、給料の低い職場で働いていても将来の給料アップは見込めません。

現在の職場で収入が低くて悩んでいる場合は、転職を検討しましょう。

給料や待遇が良い病院や施設に転職すると、大幅な収入アップが期待できます。

特に訪問リハビリや企業系の医療機関は、給料が高めで待遇が良い傾向にあります。

転職エージェントを利用して、自分に合った職場を効率的に探しましょう。

【一般企業】違った働き方で収入を増やす

理学療法士にはスキルを活かして、一般企業で働く選択肢もあります。

医療機器メーカーやフィットネス業界など、専門知識を活かせる企業で高収入を得ることが可能です。

企業は昇給やボーナス制度が充実している可能性があり、長期的な収入アップが期待できます。

これまでの経験や知識を活かして、より収入の高い環境へ挑戦するのも一つの方法です。

転職するならここ！理学療法士の給料が高い求人3選

理学療法士が収入アップを目指せる職場を、厳選して3つ紹介します。

以下の職場は高年収で待遇が良いため、転職先として人気は高いです。

【訪問リハビリ】すぐに高収入が得られる

訪問リハビリは、多くの職場の中でも高収入が得やすく、多くの理学療法士が転職しています。

訪問件数に応じて給料が支給されるため、病院や施設の勤務よりも給料が大幅にアップしやすいです。

訪問リハビリは高齢化社会において需要が高まっており、今後も高年収が期待できる職場です。

【教員】学校の先生は給料が高い

理学療法士の専門学校や大学などの教員は、高収入が得られやすいです。

教員は安定した高収入だけでなく、幅広いキャリア形成ができます。

養成校への転職は年収アップだけでなく、教育現場での経験が積めるメリットがあります。

プレゼンテーションスキルやコミュニケーションスキル、問題解決能力などの多くのスキルが身につきます。

管理職候補の職場に転職。安定した高収入が可能

管理職への昇進は枠が少ないために、希望しても簡単には実現できません。

本気で管理職を目指すのであれば、管理職候補の職場を探して転職をしましょう。

収入アップの即効性はないですが長期的に見ると、役職手当やボーナス、退職金が確実に増えます。

管理職は責任をともない仕事が大変になりますが、その分収入が安定しており、長期的なキャリア形成が可能です。

【まとめ】理学療法士の給料は安いのは事実。収入アップをするなら今すぐ行動を！

今回は理学療法士の安い給料事情について、お話をしてきました。

理学療法士の多くの職場の給料は安いですが、行動次第で収入を増やせます。

管理職への昇進や資格取得、転職など、自分に合った方法でキャリアアップを目指しましょう。

理学療法士の給料事情は厳しいですが、行動して職場選びを間違えなければ収入アップは可能です。

給料が低くて高収入の職場を探している人は、転職エージェントの活用をおすすめします。

転職は人生を大きく左右する大きな決断です。

転職で失敗しないためにも、転職エージェントで高待遇の求人情報を手に入れましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【Q&A】理学療法士の給料は安い。よくある質問

理学療法士の給料はなぜ安いのですか？

理学療法士の給料が安い理由は、理学療法士の供給過多や診療報酬が低いなどがあります。また欧米と異なり、理学療法士は独立開業が法律で認められていないため、収入を大きく増やす選択肢が少なくなっています。

 【知っておこう】理学療法士の給料が安い理由

理学療法士が給料を上げるために、やるべき行動はなんですか？

理学療法士の給料を上げるためには、新しい資格の取得やスキルアップが重要です。スキルアップは、管理職や高待遇の転職を実現するために非常に重要です。

 理学療法士が給料を上げる【やるべき行動3選】

給料が安い理学療法士におすすめの転職先はどこ？

給料が安い理学療法士におすすめの転職先は、訪問リハビリや教員職、一般企業があります。特に訪問リハビリは、訪問件数に応じたインセンティブがあり高収入が期待できる点が魅力です。

 転職するならここ！理学療法士の給料が高い職場3選