「平均年収よりも給料が安くて、このまま働き続けていいか心配…」
「昇給は雀の涙しかない。毎月の支払いで手一杯!」
「将来設計なんて夢のまた夢。 理学療法士の未来が暗い…」
こんな悩みを解決する記事です。
理学療法士の年収はもっと高いと思っていたのに、今の年収が低すぎてモヤモヤしていませんか?
モヤモヤの理由は、平均年収と年収中央値の違いにあります。

経験年数18年の理学療法士です。
年収中央値の重要性について詳しく説明します。
理学療法士の年収についての理解が深まれば、年収アップのための正しい行動が選択できます。
最後まで読んでいただき、年収中央値から脱却するヒントを手に入れてください。
★ この記事でわかること
【知っておこう】理学療法士の平均年収と年収中央値との違い?


理学療法士の年収を考えるとき「平均年収」と「年収中央値」の違いを理解することが大切です。
この2つの指標は似ていますが、収入の実態を把握するには「年収中央値」に着目する必要があります。



平均年収ばかり気になって、年収中央値は考えたことが無いわ。



年収中央値はあまり聞かない言葉だからね。違いを説明していくよ。
- 年収中央値とは、収入を低い順に並べた中央の値
- 平均年収とは、全ての年収を合計し人数で割った値
年収中央値は、実際の生活水準をより正確に示します。
平均年収は一部の高収入の人の影響を受けやすく、実態よりも高く見えることがあります。
【平均年収】全ての年収を合計し、人数で割った値


平均年収とは、すべての理学療法士の年収を合計し、その人数で割った値です。
平均年収は全体の収入の傾向を知るには便利ですが、一部の高収入者がいると実態よりも高くなります。
- 全員の年収を合計する
- 合計金額を人数で割る
- 一部の高収入者の影響を受けやすい
例えば10人の理学療法士がいたときに、9人が年収350万円、1人が1,000万円だった場合、平均年収は415万円になります。
平均年収は高収入の影響を受けやすく、多くの理学療法士の年収水準とは異なります。



一部の高収入者の影響を受けるから、参考にならないんだね。



年収中央値の方が、実際の収入水準を正しく把握できるよ。
【年収中央値】年収を低い順に並べ、中央に位置する値


年収中央値とは、すべての理学療法士の年収を低い順に並べたとき、ちょうど中央に位置する年収のことです。
収入分布のバランスを示し、極端な高収入や低収入の影響を受けにくいのが特徴です。
- 全員の年収を低い順に並べる
- 真ん中に位置する人の年収が中央値
- 実際の収入水準を反映しやすい
10人の理学療法士がいた場合、5番目と6番目の人の平均が年収中央値となります。
9人が年収350万円、1人が1,000万円だった場合は年収中央値は350万円になります。
極端に高収入の人がいても影響を受けにくく、現実的な年収の目安になります。



年収中央値をみれば、理学療法士の収入水準を正確に把握できるよ。
【大きな違い】理学療法士の平均年収は432万円。中央値はたった351万円


結論から申しますと、理学療法士の平均年収は432万円ですが、年収中央値は351万円です。
理学療法士の平均年収と年収中央値には、大きな開きがあります。
この違いが生じる理由は、一部の高収入者が平均を押し上げているためです。
- 理学療法士の平均年収は432万円
- 理学療法士の年収中央値は351万円
- 平均年収より年収中央値は81万円低い
理学療法士の平均年収は432万円
令和5年賃金構造基本統計調査によると、日本理学療法士の平均年収は約432万円とされています。
すべての理学療法士の年収を合計し、人数で割った値です。
- 全体の年収を合計し、人数で割る
- 一部の高収入者が平均を押し上げる
- 平均年収は、多くの理学療法士の収入より高く見える
収入が高い病院の管理職や教員、訪問リハビリで稼ぐ人がいると、平均年収は高くなります。



平均年収と比べたら、今の年収が低く感じるのは当たり前だわ。
【81万円低い】理学療法士の年収中央値は351万円


平均年収jpの理学療法士の年収調査によると、理学療法士の年収中央値は351万円です。
平均年収よりも81万円も低くなっています。



81万円も低いなんて・・・



ほとんどの理学療法士は、平均年収よりも低い年収で働いているのね。
- 理学療法士の年収中央値は351万円
- 平均年収よりも81万円低い
- 多くの理学療法士の収入水準を示す
若手が多い職場では、ほとんどの理学療法士は平均年収以下で働いています。
病院勤務の理学療法士には若手が多いですが、収入は低く年収中央値を引き下げる要因です。
理学療法士の実際の収入を知るには、年収中央値を重視しましょう。



僕の給料は平均年収と比べるとすごく低いけど、年収中央値をみると周囲と変わらないね。



平均年収以上の職場を探すのは、非常に難しいよ。
【どっちが大切?】給料は平均年収よりも年収中央値が重要


理学療法士の収入を考える際には、平均年収よりも年収中央値に注目しましょう。
年収中央値は実際の生活水準の指標となり、現実的な収入を把握できるからです。
- 年収中央値は生活水準を反映しやすい
- 低年収の若手が多く、年収中央値と平均年収で大きく乖離
- 昇給率の低下により、若手の年収は上がらない
- 教員や開業した人は高収入だから、平均年収では比較できない



理学療法士の年収は、中央値が大切な理由を解説していくよ。
【意義】理学療法士の年収中央値は、生活水準を反映しやすい
年収中央値は、一般的な理学療法士の収入水準をより正確に示します。
一部の高収入者の影響を受けにくいため、生活水準を知るのに役立ちます。
年収中央値の特徴は、以下のとおりです。
- 極端な高収入者の影響を受けにくい
- 一般的な理学療法士の収入を示す
- 生活水準の目安になりやすい
平均年収が432万円でも、実際には多くの理学療法士が351万円前後の収入で生活しています。
転職を考える際には、平均年収だけを目指すのではなくて、年収中央値も参考にしましょう。



平均年収を追い求めてばかりいると、転職先が見つからない可能性があるよ。
理学療法士は低年収の若手が多いから、中央値と平均年収で大きく乖離


理学療法士協会の統計情報によると、26歳から35歳に理学療法士の会員は集中しています。
理学療法士は若手が多い職業であり、平均年収よりも年収中央値が低くなりやすい傾向です。
給料が低い新卒や若手が多いため、年収中央値が押し下げられてしまいます。
- 新卒・若手の給料が低い
- ベテランと若手の収入差が大きい
- 年収中央値は低くなりやすい
新卒の理学療法士の年収は300万円台前半が多いですが、経験年数を重ねると400万円を超えてきます。
しかし毎年1万人以上の理学療法士が増えているので、年収中央値は低い状況は今後も続くでしょう。



若手が多い職業では、平均年収と年収中央値の差が大きくなりやすい特徴があるよ。
【昇給率の低さ】若手の年収は上がらないが、ベテランはすでに昇給している
職種 | 賃上げ額(円) | 賃上げ率 (前年比) |
---|---|---|
中小企業 | 11,912 | 4.42% |
大企業 | 16,609 | 5.30% |
非正規労働者 | 15,422 | 6.75% |
理学療法士 | 4,637 | 1.9% |
全医療従事者 | 5,889 | 1.9% |
理学療法士の給料は経験を積めば上がりますが、現在の昇給率は高くありません。
日本病院協会の調査によると、理学療法士の昇給率は前年度比で1.9%となっています。
理学療法士の昇給率に比べ、全国の中小企業の昇給率は日本経済新聞の調査によると、4.42%と高水準になっています。



理学療法士の昇給率の低さが分かるわ。



以前は理学療法士も昇給率は高かったけどね。
昔から働いているベテランと最近働き始めた若手では、昇給率の差により平均年収が高めになりやすいです。
- 昇給率が低いため年収が伸びにくく中央値は低いまま
- 若手とベテランで収入差が大きい
- 昇給率が低いから、今後も中央値と平均年収が縮まらない
昇給率の低さから、低収入の若手と高収入のベテランの収入差は縮まることはないでしょう。
病院勤務の理学療法士が経験を積んで、平均年収に収入をアップすることは難しいです。
年収中央値に着目した給料の捉え方が重要になってくるでしょう。



転職のときは年収中央値を参考にするほうが現実的だよ。
【給料差】教員、開業は高収入。平均年収では比較できない


理学療法士には病院勤務以外に、教員や開業、訪問リハビリなど、高収入を得る道もあります。
教員や訪問リハビリ、開業をした理学療法士は年収が高いため、平均年収が押し上げられている状況です。
病院や施設で働く多くの理学療法士の給料事情とは、ズレが生じています。
- 病院や施設勤務よりも教員や開業者は高収入
- 一部の高収入者が平均年収を引き上げる
- 病院や施設で働く理学療法士は、年収中央値の方が実態に近い
理学療法士の専門学校や大学で教員になると、年収600万円以上になることがあります。
独立して開業すると1,000万円以上稼ぐことも可能です。
高収入の理学療法士がいるため、平均年収だけでは一般的な理学療法士の収入は把握しにくいです。



教員や開業した理学療法士は高収入だけど、全体の割合は少ないからね。
【中央値を超えろ】理学療法士の年収を上げる方法


理学療法士として年収を上げるには、昇進や転職、副業などの取り組みが必要です。
理学療法士の昇給率の低さからも、現在の職場で給料が安い人が今のまま働いて高収入になる可能性は非常に低いです。
年収中央値を超えるためには、意識的に行動しましょう。



理学療法士の年収を上げるには、昇進や転職、副業がカギになるね。
- 昇進・昇格を目指し、手当や退職金を増やす
- 副業で収入を増やす
- 高収入の職場に転職する
年収を上げる方法は色々ありますが、どの選択肢も時間や労力はかかります。
十分に検討して、自分に合った方法を選びましょう。
昇進・昇格を目指して、手当や退職金を増やす
理学療法士として昇進・昇格を目指すことで、基本給が上がり手当が増えるので収入アップにつながります。
退職金も上がるので、年収が大きく伸びます。
- 主任や士長などの役職を目指す
- 管理職になると役職手当が増える
- 退職金も増え、生涯年収が増える
- 責任や業務量は増える
管理職を目指している理学療法士は多く聞きますが、重大な責任がかかってきたり、他部門との交渉もする必要がでてきます。
せっかく管理職になったのに、キャパオーバーして辞めてしまう人もいるので、十分に検討しましょう。



管理職は大変だけど、手当や退職金が増えて年収アップにつながる確実な方法だよ。
副業で収入を増やす
理学療法士の給料だけで年収を上げるのが難しい場合、副業を取り入れるのも有効な方法です。
本業のスキルを活かせる副業を選ぶと、効率よく収入を増やせます。
副業の種類 | 特徴 |
---|---|
非常勤職員 | 週末に訪問リハビリや特養で働く |
講師 | リハビリや健康に関する講座を提供 |
Webライター | 医療や健康に関する記事の執筆 |
スポーツトレーナー | スポーツジムでのトレーナー業務 |
趣味を活かす | Kindle出版、ブログ、YouTubeなど |
訪問リハビリのアルバイトをすれば、1時間で4000円前後の収入になります。
専門知識を活かしてブログやYouTubeで発信すれば、広告収入や企業案件を得ることも可能です。



本業のスキルを活かした副業なら、無理なく収入アップを狙えるわ。



僕の周りには、週末に訪問リハビリをしている理学療法士が多いよ。
高収入の職場に転職する【転職エージェントを利用】


理学療法士として年収を上げる最も確実な方法の一つが、高収入の職場への転職です。
訪問リハビリや教員として働くと、給与水準が高くなります。
病院や施設でも、管理職候補の職場を探せば高収入を得られる可能性はあります。
- 訪問リハビリ、教員は給料が高い
- 管理職候補の職場を探せば、高収入を得られる可能性は高い
- 高収入の職場の情報は、転職エージェントで得られる
理学療法士が訪問リハビリや教員として働いて、年収600万円以上を実現している人もいます。



転職先を間違えなければ、収入を大幅にアップさせられるんですね。



確実に高収入の職場に転職したいのであれば、転職エージェントを活用しよう。
理学療法士の収入を上げる方法を知りたい方は、次の記事も参考にしてください。


【まとめ】理学療法士の給料は、年収中央値を参考にして転職活動しよう


ここまで理学療法士の年収中央値について、解説しました。
今回の記事のまとめです。
- 理学療法士の平均年収は432万円、年収中央値は351万円
- 年収中央値は平均年収よりも81万円低い
- 年収中央値は、理学療法士の生活水準を反映する
- 昇給率が低いため、若手の年収は上がりにくい
- 高収入を目指すなら、昇進・副業・転職を考える
理学療法士の給料は、平均年収だけに着目すると実際よりもよく見えてしまいます。
ほとんどの理学療法士は、平均年収以下の賃金で働いています。
年収中央値にも着目して、現在の職場の年収が妥当かどうかを判断しましょう。
年収中央値よりも給料が低いのであれば、昇進や転職、副業を上手に活用して収入アップを狙いましょう。



理学療法士の年収を上げたいなら、転職エージェントを活用するのがおすすめ。
無料で登録できますよ。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
【Q&A】理学療法士の平均年収と年収中央値について

