【給料明細】理学療法士の手取りを公開!経験年数ごとの給料はいくら?

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理学療法士 給料 手取り

「毎月の手取りが思ったより少なくて、生活が苦しい…」

「理学療法士の給料が低くて将来が不安…」

「もっと給料を上げたいけど、何からすればいいか分からない…」

理学療法士として頑張っているのに、給料が低くて不安になることはありますよね。

患者さんリハビリにやりがいを感じていても、ふと手取りの給料を見返すとこんなに減ってしまうの?と焦ってしまいます。

働き方や職場選びを少し変えるだけで給料が上がり、今よりも余裕のある生活を手に入れられます。

理学療法士として高い手取りを実現することは、決して不可能ではありません!

経験年数18年の理学療法士です。給料や手取りについて、僕の給料明細を公開して、詳しく説明します。

 筆者(おがわ)の手取り年収

1年目(新人):263万4千円
(総支給年収=351万4千円)

3年目(中堅):284万9千円
(総支給年収=401万9千円)

 5年目(チームリーダー):
367万3千円
(総支給年収=459万2千円)

年収は、働く職場により大きく変わります。筆者の経験では、5年目で平均年収を越えることができました。

この記事では、理学療法士の手取りを実際の給料明細からわかりやすく解説し、あなたの収入がどの位置にあるのか明確にします。

さらに月々の手取りの内訳や、収入を増やすための具体的な方法もご紹介します。

 この記事でわかること

高年収を実現し生活に余裕が生まれることで、「仕事もプライベートも充実している」と胸を張って言える未来が待っています!

この記事を読み進めて、理学療法士の給料と手取りについて理解を深めましょう。

目次

【驚きの事実!】理学療法士の手取りはいくら?平均年収から計算してみよう

理学療法士の平均年収と手取り

令和5年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均年収は約432万円です。

以下の表は、年齢ごとの年収、月給、賞与です。

スクロールできます
20~24歳25~29歳30~34歳
平均年収341万5,000円387万1,700円420万7,300円
平均月給25万1,700円27万300円29万1,300円
年間賞与39万4,600円62万8,100円71万1,700円
引用:令和5年賃金構造基本統計調査|e-Stat 統計で見る日本

理学療法士は経験10年くらいで平均年収に近づくのね。

手取りは、総支給額から社会保険料や税金などを差し引いた後の金額です。

総支給額からたくさん引かれるので、実際に使えるお金は少なくなるので把握しておきましょう。

理学療法士の手取り額の計算

理学療法士の平均年収から計算すると、手取り年収は以下のようになるよ。

 平均年収432万円の手取り
  • 年収(総支給額)4,326,200円
  • 手取り年収約3,690,375円
  • 各種控除額
  • 健康保険料:177,120円
  • 厚生年金保険料:329,400円
  • 雇用保険料:25,957円
  • 所得税:103,348円

1. 額面給与(総支給額)の確認

  • 月収:300,900円
  • 年間賞与:714,400円

年収=(月収×12ヶ月)+年間賞与=(300,900円×12)+714,400円=4,326,200円

2. 各種保険料の計算

社会保険料は標準報酬月額に基づいており、東京都の令和5年3月分健康保険・厚生年金保険の保険料額表からの保険料率から計算します。

  • 標準報酬月額:300,000円(300,900円は300,000円の等級に該当)
  • 健康保険料率:9.84%(労使折半後:4.92%)
  • 厚生年金保険料率:18.30%(労使折半後:9.15%)
  • 雇用保険料率:0.6%(労働者負担分)

(1) 健康保険料

月額健康保険料=300,000円×4.92%=14,760円

年間健康保険料=14,760円×12ヶ月=177,120円

(2) 厚生年金保険料

月額厚生年金保険料=300,000円×9.15%=27,450円

年間厚生年金保険料=27,450円×12ヶ月=329,400円

(3) 雇用保険料

年間雇用保険料=4,326,200円×0.6%=25,957円

3. 所得税の計算

所得税は課税所得に応じて計算されます。まず給与所得控除を求めます。

  • 給与所得控除
  • 収入金額が3,600,000円超6,600,000円以下の場合、収入金額 × 20% + 440,000円

給与所得控除=4,326,200円×20%+440,000円=1,305,240円

次に課税所得を計算します。

課税所得=額面年収−給与所得控除−社会保険料総額−基礎控除

社会保険料総額=177,120円+329,400円+25,957円=532,477円

課税所得=4,326,200円−1,305,240円−532,477円−480,000円=2,008,483円\text{課税所得} = 4,326,200円 – 1,305,240円 – 532,477円 – 480,000円 = 2,008,483円

課税所得に対する所得税を計算します。

課税所得が1,950,000円を超え3,300,000円以下の場合、税率10%、控除額97,500円です。

所得税=2,008,483円×10%−97,500円=200,848円−97,500円=103,348円

4. 手取り年収の算出

手取り年収=額面年収−社会保険料総額−所得税

手取り年収=4,326,200円−532,477円−103,348円=3,690,375円

  • 額面年収(総支給額)4,326,200円
  • 手取り年収約3,690,375円
  • 各種控除額
  • 健康保険料:177,120円
  • 厚生年金保険料:329,400円
  • 雇用保険料:25,957円
  • 所得税:103,348円

※住民税は前年の所得に基づき計算されるため、ここでは考慮していません。各種控除額は概算であり、実際の金額は個々の状況や最新の税率・保険料率によって異なる場合があります。

理学療法士の手取り年収369万円から計算すると、月の手取りは約25万円前後です。

理学療法士の手取りは、総支給額のおよそ80%になるよ。

実際には職場の待遇によって大きく異なるため、自身の給料明細で細かく確認しましょう。

【実際の手取り】多くの求人は平均年収には届かない

理学療法士が年収350万円のときの手取り

病院や施設の求人情報をみていると平均年収の432万円には程遠く、多くの求人は350万円前後となっています。

以下は実際の求人の一例です。

スクロールできます
職種理学療法士
地域東京都
雇用形態常勤
給与月給23万~28万4000円
《内訳》
基本給:18万5,000円~28万4,000円
住宅手当・皆勤手当・資格手当・職務手当
《昇給・賞与》あり
施設形態病院
引用:PTOTSTワーカー

この求人は賞与が3ヶ月としても、年収は350万円くらいなんですね。

若い理学療法士の年収が350万円ってよく聞くよ。手取りがいくらかになるか計算してみよう。

年収350万円の手取り年収
  • 額面年収(総支給額)3,500,000円
  • 手取り年収3,001,095円
  • 各種控除額
  • 健康保険料:141,696円
  • 厚生年金保険料:263,520円
  • 雇用保険料:21,000円
  • 所得税:72,689円
年収350万円の手取りを算出

年収350万円の場合、手取りを算出する手順は以下の通りです。

1. 額面給与(総支給額)の確認

  • 年間総支給額3,500,000円

一般的な賞与は年収の約18%前後とされており、この割合を基に賞与額を計算します。
賞与=3,500,000円☓18%=630,000円

次に、月収を計算します。
月収=(3,500,000円-630,000円)/12ヶ月=239,167円

2. 各種保険料の計算

社会保険料は、標準報酬月額に基づいて計算されます。以下に、東京都の令和5年3月分(4月納付分)からの保険料率を基に計算します。

  • 標準報酬月額:240,000円(239,167円は240,000円の等級に該当)
  • 健康保険料率:9.84%(労使折半後:4.92%)
  • 厚生年金保険料率:18.30%(労使折半後:9.15%)
  • 雇用保険料率:0.6%(労働者負担分)

(1) 健康保険料
月額健康保険料=240,000円☓4.92% =11,808円
年間健康保険料=11,808円☓12ヶ月=141,696円

(2) 厚生年金保険料
月額厚生年金保険料=240,000円☓9.15%=21,960円
年間厚生年金保険料=21,960円☓12ヶ月=263,520円

(3) 雇用保険料
年間雇用保険料=3,500,000円☓0.6%=21,000円

3. 所得税の計算

所得税は、課税所得に応じて計算されます。まず、給与所得控除を求めます。

給与所得控除:収入金額が3,600,000円以下の場合、収入金額 × 20% + 440,000円
給与所得控除=3,500,000円☓20%+440,000円=1,140,000円

次に、課税所得を計算します。
課税所得=額面年収-給与所得控除-社会保険料総額-基礎控除
社会保険料総額=141,696円+263,520円+21,000円=426,216円
課税所得=3,500,000円-1,140,000円-426,216円-480,000円=1,453,784円

課税所得に対する所得税を計算します。課税所得が1,000,000円を超え1,950,000円以下の場合、税率5%、控除額0円です。
所得税=1,453,784円☓5%=72,689円

4. 手取り年収の算出
手取り年収=額面年収-社会保険料総額-所得税
手取り年収=3,500,000円-426,216円-72,689円=3,001,095円

  • 額面年収(総支給額)3,500,000円
  • 手取り年収3,001,095円
  • 各種控除額
  • 健康保険料:141,696円
  • 厚生年金保険料:263,520円
  • 雇用保険料:21,000円
  • 所得税:72,689円

※住民税は前年の所得に基づき計算されるため、ここでは考慮していません。各種控除額は概算であり、実際の金額は個々の状況や最新の税率・保険料率によって異なる場合があります。

年収350万円だと、手取りは300万円なのね。

現在の職場の手取りを確認してみよう。

平均年収の手取りと現在の手取りを比べると、今の職場で働き続けてよいか判断ができます。

【給与明細を公開】理学療法士の経験年数ごとの、給料と手取り

理学療法士の経験年数ごとの手取り

周りの理学療法士の給料について詳しく知りたくても、人には聞けないですよね。

筆者が回復期病院に勤務していたときの給料を公開するので、ぜひ参考にしてください。

他の理学療法士の給料と比較すると、自分の給料が妥当か分かるよ。

 経験年数ごとの理学療法士の手取り
  • 【1年目】新卒の理学療法士の手取り
  • 【3年目】中堅になった理学療法士の手取り
  • 【5年目】チームリーダーになった理学療法士の手取り

理学療法士の新卒1年目、3年目、5年目の手取りの公開だわ。

【1年目】新卒の理学療法士の手取り年収を計算

理学療法士1年目の手取り

最初に、新卒の月収からの手取りから見ていきましょう。

僕が実際にもらっていた給料で計算していこう。

他人の給料って聞く機会がないから、楽しみだわ。

【1年目】おがわの給料

支給項目

基本給職務手当残業代
185,710円40,000円19,941円
※ その他:通勤費 5,600円など

控除項目

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
9,840円17,145円2,046円
住民税所得税財形貯蓄
なし9,830円50,000円
※ その他:寮費 25,000円など

差引項目

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
255,776円11,6161円139,615円
理学療法士3年目の給与明細

1年目の手取り(月)
139,615円+50,000円(財形貯蓄)
189,615円

財形貯蓄で貯金をしていたから、銀行振り込みは13万9,615円だったけど、財形貯蓄も合わせると1年目の手取り月収は189,615円でした。

住民税はなかったけど、寮費があったから差引金額が大きいです。

住民税がかかっていたら約17万5千円の手取りね。

次は新卒の賞与について、みていきましょう。

【1年目】おがわの賞与

支給項目

夏期賞与額末期賞与額
50,000円394,970円

控除項目(夏期/末期)

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
2,050円/16,154円3,572円/28,844円400円/3,159円
所得税財形貯蓄
3,518円/27,745円なし/なし

差引項目(夏期/末期)

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
50,000円/394,970円9,540円/75,902円40,460円/319,068円
理学療法士1年目の夏季賞与
理学療法士1年目の末期賞与

1年目の手取り賞与額(月)
40,460円+319,068円
359,528円

新卒は働き始めたばかりだから夏のボーナスは少ないですが、冬のボーナスはしっかりもらえました。

【1年目】おがわの手取り年収

総支給年収
=255,776☓12ヶ月+444,970円
=3,514,282円

手取り年収
=189,615円☓12ヶ月+359,528円
2,634,908円

手取り月収12ヶ月分と賞与を合わせると、新卒の手取り年収は2,634,908円になります。

約20万円の住民税を引かれていなかったから、手取り年収は高めだったよ。

住民税を引かれていたら、さらに低い手取り年収になるのね。

【3年目】中堅になった理学療法士の手取りを計算

理学療法士3年目の手取り

次は、3年目で中堅になったときの手取り年収です。

新卒に比べると基本給は上がって、賞与もフルでもらえるようになりました。

住民税の負担が増えたけど、手取りはしっかり増えたよ。

【3年目】おがわ給料

支給項目

基本給職務手当残業代
194,580円40,000円23,922円
※ その他:通勤費 5,600円など

控除項目

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
12,300円23,025円1,587円
住民税所得税財形貯蓄
16,500円5,490円50,000円
※ その他:寮費 25,000円など

差引項目

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
264,527円135,202円129,425円
理学療法士3年目の給与明細

3年目の手取り(月)
=129,425円+50,000円(財形貯蓄)
179,425円

1年目に比べると住民税の支払いがあるので低い給料ですが、確実に手取りは上がっています。

基本給も2年で約9,000円上がったから悪くないよ。

残業代がしっかり支払われているのは、うらやましいわ。

【3年目】おがわの賞与

支給項目

夏期賞与額末期賞与額
424,800円420,100円

控除項目(夏期/末期)

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
17,384円/17,220円31,791円/32,235円2,548円/2,520円
所得税財形貯蓄
22,384円/22,087円なし/なし

差引項目(夏期/末期)

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
424,800円/420,100円74,170円/74,170円350,693円/346,038円
理学療法士3年目の夏季賞与
理学療法士3年目の末期賞与

3年目の手取り賞与額
=350,693円+346,038円
696,731円

【3年目】おがわの手取り年収

総支給年収
=264,527☓12ヶ月+844,900円
=4,019,224円

手取り年収
=179,425円☓12ヶ月+696,731円
2,849,371円

1年目に比べると賞与がフルでもらえるようになったので、年収は大幅にアップしています。

その代わり1年目のときには支払いなしだった住民税が、引かれるようになったので、手取り年収は300万円弱です。

3年目で中堅になったけど、平均年収の432万円まではもう少しでした。

【5年目】チームリーダーになった理学療法士の手取りを計算

理学療法士5年めの手取り

5年目にはチームリーダーになって、忙しく仕事をしていた時期だよ。

【5年目】おがわの給料

支給項目

基本給職務手当残業代
20,2180円40,000円42,864円
※ その他:通勤費 20,000円、配偶者手当

控除項目

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
13,965円23,556円1,830円
住民税所得税財形貯蓄
16,800円6,400円50,000円
※ その他:寮費なし

差引項目

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
30,5044円112,851円192,193円
理学療法士5年目の給与明細

5年目の手取り(月)
=192,193円+50,000円(財形貯蓄)
242,193円

5年目には結婚をして配偶者手当がつくようになり、引っ越しで寮費の控除がなくなったので、手取りは増えています。

5年目になると業務量も増えているので、残業代も増えているよ。

残業代がしっかり支払われるなんてステキ!福利厚生がしっかりしている職場は給料が高いわね。

【5年目】おがわの賞与

支給項目

夏期賞与額末期賞与額
414,610円516,870円

控除項目(夏期/末期)

スクロールできます
健康保険厚生年金保険料雇用保険料
19,271円/24,019円32,507円/42,419円 2,487円/3,101円
所得税財形貯蓄
14,413円/26,899円300,000円/300,000円

差引項目(夏期/末期)

スクロールできます
総支給額控除合計差引支給額
414,610円/516,870円368,678円/395,448円45,932円/121,422円
理学療法士5年目の夏期賞与
理学療法士5年目の末期賞与

5年目の手取り賞与額
=45,932円+121,422円+300,000円☓2(財形貯蓄)
767,354円

【5年目】おがわの手取り年収

総支給年収
=305,044円☓12ヶ月+931,480円
=4,592,008円

手取り年収
=242,193円☓12ヶ月+767,354円
3,673,670円

僕の職場では5年目で、理学療法士の平均年収に達したよ。

5年目で平均年収に届くなんて、良い職場だわ。

理学療法士の手取りは、勤務先の待遇や福利厚生によって大きく変わります。

給料、手取りについてのまとめは以下の通りです。

  • 新卒の場合、手取りは月18万円前後
  • 経験5年で月25万円前後
  • 給料の金額だけでなく、福利厚生の充実度が手取りに影響する

僕の給料と比較して、現在の職場の待遇が適切かを確認してみましょう。

経験年数を重ねているにもかかわらず、平均年収に達していないのならば転職を考える必要があります。

給料額だけでなく福利厚生も充実している職場を探すことが重要です。

僕が勤めていた回復期病院のように、平均年収に達する職場は探せば必ずあるよ。

【知っておこう】理学療法士の給料で高いのはどこ?規模、分野で比較

理学療法士の給料が高い職場の特徴

理学療法士の給料は、施設の規模や職場の給料体系によって大きく変わります。

職場別に給料を比較して、自分の働き方に合った職場を見つけよう。

  • 【統計から分かる】大規模施設と小規模施設の給料が高い
  • 医療分野と介護施設の給料の違い
  • 訪問リハビリは、インセンティブ制度で稼げる

勤務先ごとの給与の違いと特徴を把握し、今後のキャリアプランを立てましょう。

【統計から分かる】大規模施設~小規模施設の給料の違い

スクロールできます
施設規模平均月給平均年間賞与
1,000人以上29.8万円84.3万円
100~999人29.8万円69.4万円
10~99人31.6万円56.3万円
引用:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

施設規模ごとに平均月給と、年間賞与は異なります。

大規模施設では年間賞与が高く小規模施設では平均給与が高い傾向にあるよ。

中規模施設では、真ん中だね。

僕は大規模施設も中規模施設も小規模施設も経験しましたが、大規模施設の待遇は良かったです。

理由は福利厚生が手厚く、手当が充実していたから。

大規模施設の職員では、以下の手当があったよ。

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資格手当地域手当従事・派遣手当
超過勤務手当へき地手当特殊勤務手当
扶養手当寒冷地手当期末手当
通勤手当業績手当勤続手当
住居手当広域異動手当退職手当

手当が多い分、年収も高くなりやすいわ。

職場の規模で待遇が違うから、収入に差が出るよ。

自分の職場がどのレベルの規模か確認すると、給料のおおよその目安になります。

医療分野と介護施設の給料の違い

医療分野と介護施設の給料の違い

医療分野の病院やクリニックと、介護施設の老人保健施設や特別養護老人ホームでは、給料に大きな違いがあります。

医療分野で働く理学療法士の方が高い給料をもらっているのね。

医療分野では、診療報酬制度が適用されていることが影響しているよ。

介護施設では介護報酬による収入が主体であり、医療機関の診療報酬に比べると低くなります。

介護報酬と診療報酬の違い
スクロールできます
介護報酬診療報酬
給付対象となる
医療サービス
〇 主治医による日常的な医学的管理等(居宅療養管理指導)
〇 看護師等による訪問看護
〇 訪問リハビリテーション
〇 通所リハビリテーション
〇 介護老人保健施設への入所
〇 介護療養型医療施設への入院
〇 一般の医療機関における
外来診療
〇 病棟での入院治療
〇 急性期病棟への入院
報酬の単価設定提供時間や人員配置ごとの
単価設定
処置、手術等の診療報酬での単価設定
地域差地域区分ごとに
1単位の単価が異なる
原則として全国一律
(地域加算あり)
サービスの支給上限要介護度別に支給限度額が
設定されている
なし
割引制度福祉系サービスは割引可不可
引用:介護報酬の仕組みについて|厚生労働省

訪問リハビリは、インセンティブ制度で稼げる

訪問リハビリでは、インセンティブ制度が導入されていることが多く、稼ぎやすい特徴があります。

1件の訪問につき報酬が支払われる歩合制の仕組みです。

頑張り次第で高い給料がもらえる仕組みだよね。

インセンティブ制度とは:

「インセンティブ=報奨金」

もともとは、やる気を起こさせるような刺激や動機付けを意味する言葉。仕事で成果を上げた職員に対しての、成果型の報奨金制度をいう。

訪問リハビリテーションにおけるインセンティブ制度は、セラピストが一定の訪問件数や時間を超えると、追加報酬が支給される仕組み。

メリット

  • 収入増加: 訪問件数を増やすことで、基本給に加えて高い収入を得ることができる。
  • モチベーション向上: 努力が直接報酬に反映されるため、仕事への意欲が高まる。

デメリット

  • 収入の変動::利用者の状況や季節によって訪問件数が変動し、収入が安定しない可能性がある。
  • 過重労働のリスク: 高収入を目指すあまり、過度な訪問件数をこなすことで疲労やストレスが増加する恐れがある。

インセンティブの発生条件を事前に確認し、適切な訪問件数の設定休息時間の確保などが重要だよ。

訪問リハビリの正職員として働いている理学療法士は年収500万円を超えることが多く、訪問件数が多い人だと年収600万円以上を達成しています。

訪問リハビリは他の職場と比較しても、高収入が期待できる環境だよ。

インセンティブ制度を活用して収入を大幅に増やせるのが、訪問リハビリの魅力です。

【戦略的に】理学療法士が給料アップする方法

理学療法士の給料を上げる方法

理学療法士として収入を増やすには、計画的な行動が必要です。

理学療法士が収入を上げる方法として、昇進や転職、副業、起業など、多くの選択肢があります。

収入を増やす方法を学んで、自分に合った収入アップの方法を見つけよう。

 理学療法士が給料アップする方法
  • 管理職に昇進して、長期的に給料を上げる
  • 【即効性あり】稼げる職場に転職する
  • 得意分野で副業をする
  • 起業の難易度は高いが桁外れの収入

それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

管理職に昇進して長期的な視点で給料を上げる

理学療法士が管理職に昇進することで、安定した高収入が可能になります。

最初の管理職手当は低いですが長く管理職についていると、ボーナスや退職金など収入が大きく増えます。

僕も管理職を目指したいです!

昇進にはリーダーシップの能力や、意思決定力、交渉スキルなどが必要です。

業務量の増大も覚悟しなければなりません。

管理職を目指すのであれば、以下の点に注意しましょう。

注意
  • 管理職のポストは少ない
  • 意思決定が必要で責任が重い
  • 管理職になると業務が膨大に増える
  • 若い人ほど人数が多く、競争率が高くなる

管理職は競争率が高いけど、給料アップの大きなチャンスだよ!

管理職を目指すと決めたら、早めにキャリアプランを立てて行動しましょう。

【即効性あり】高待遇、稼げる職場に転職する

理学療法士の転職の選択肢

理学療法士として収入を増やす方法の一つに、転職があります。

転職は高収入を得るための方法としては、即効性があり効率的です。

高収入が期待できる求人を見つけられたら、短期間で収入を大幅に増やせます。

以下の職場は、高い給料が得られやすいから参考にしてね。

  • 都市部の大規模病院
  • インセンティブ制度のある訪問リハビリ
  • 管理職候補を募集している病院や老人保健施設など

給料を上げるために、都市部の病院に転職をした同僚がいます。

都市部の大規模病院に転職した友人

もともと地方の病院で働いていましたが、給料が安く将来に不安を感じて転職をしました。今の職場は通勤時間は2時間半ですが、給料が高くやりがいがあるので満足しています。今後は管理職になるのが目標です。

30代 男性 理学療法士

転職を検討する際は、高待遇の職場環境に身を置くことは非常に重要です。

転職は短期間で給料を上げる効果的な方法だわ。

高待遇の職場は少ないから、チャンスは逃さないようにしよう!

得意分野を活かして【副業する】

副業のメリット・デメリット

理学療法士のスキルを活かして副業すれば、本業以外からの追加収入が得られます。

副業をするのであれば、長期的な視点を持って得意分野を活かしましょう。

理学療法士に人気なのは、以下の副業です。

スクロールできます
副業の種類特徴
非常勤職員週末に訪問リハビリや特養で働く
講師リハビリや健康に関する講座を提供
スポーツトレーナースポーツジムでのトレーナー業務
Webライター医療や健康に関する記事の執筆
趣味を活かすKindle出版、ブログ、音楽活動など

理学療法士としての知識を活かし、健康やリハビリに関する記事の執筆や講演をして、収入を増やしている人もいます。

副業で月に数万円の追加収入を得られると、生活が一変して楽になるわ。

ハードルが低くて取り組みやすそうだから挑戦してみようかな。


最近では副業可の職場も増えており、副業をやる理学療法士は今後、増えていくと考えられます。

副業を成功させるには、自分の得意分野やスキルを活かせる分野を選ぶことが重要だよ。

起業に挑戦!難易度は高いが成功すれば桁外れの収入

起業の利点と欠点

理学療法士の起業は、収入を大幅に増やす方法です。

特に訪問リハビリ事業所や整体院を開業して成功すれば大幅な収入アップに繋がります。

起業にはリスクが伴いますが、一般的な理学療法士の給与水準を大きく超えることも夢ではありません。

訪問看護事業所やデイケア、整体院を立ち上げて年収1000万円を超えている友人もいるよ。

起業はリスクを伴うけど不可能ではないのね。

理学療法士が起業する分野は、以下のように多彩です。

  • デイケアの開設
  • 訪問リハビリ事業所の立ち上げ
  • 治療院を開業
  • 自宅で施術を提供

起業は挑戦と失敗体験の連続だけど、成功すれば収入は桁違いだよ。

【まとめ】理学療法士の手取りを公開!働く環境を変えれば給料は上がる

【まとめ】理学療法士の給料と手取り
  • 平均年収は約432万円、手取り年収は約369万円
  • 経験年数1~3年目の手取り年収は260~285万円前後
  • 経験年数5年で370万円前後
  • 職場規模や分野で給料に差が出る(医療分野>介護施設)
  • 管理職昇進高待遇の職場に転職副業や起業などの手段がある
  • 訪問リハビリのインセンティブ制度で収入を大幅に増える

今回は、理学療法士の給料と手取りについて、実際の給与明細から解説しました。

実際の給料と手取り年収の差は大きく、生活に影響を及ぼします。

手取りについて把握すると、今の職場で勤め続けるか、転職をして年収アップを目指したほうが良いのか判断できます。

 手取り額の一覧

平均年収(432万円)の手取り:
369万円

求人の平均年収(350万円)の手取り:
300万1千円

筆者(おがわ)の手取り年収

  • 1年目(新人):263万4千円
    (総支給年収=351万4千円)
  • 3年目(中堅):284万9千円
    (総支給年収=401万9千円)
  • 5年目(チームリーダー):
    367万3千円
    (総支給年収=459万2千円

低い手取り年収での生活は厳しく、将来の不安は消えません。

現在の収入で生活が厳しいのであれば、転職や副業、昇進などの新しい収入の手段を考える必要があります。

経験を積んだけれども平均年収に達してない人は、転職などの手段で環境を変える勇気も大切だわ。

良い待遇の環境に身を置くことは、安定した理学療法士の人生を送るためにも必要だね。

手取り年収を上げて安定した理学療法士の人生を送るために、勇気を持って行動していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

理学療法士の給料と手取りに関する【よくある質問】

理学療法士の給料と手取り【よくある質問】
理学療法士の手取りの計算方法を知りたいです。

手取りは、総支給額から税金や社会保険料を差し引いた後の金額です。

一般的に、総支給額の80%程度が手取りとなります。

理学療法士の手取りの詳しい計算方法をみる

理学療法士の経験年数による手取りはいくらですか?

実際の給料明細によると、新卒1年目の手取り年収は約260万円、3年目では約280万円、5年目では約360万円です。

筆者(おがわ)の給料と手取りについてみる

手取り年収を上げるためには、何をすればいいですか?

理学療法士が給料を上げる方法としては、管理職に昇進する、高収入の職場に転職する、副業をする方法があります。起業して高収入を得ている理学療法士も多くいます。

理学療法士の手取り年収を上げる方法をみる

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