「人間関係のストレスばかりで耐えられない…」
「理学療法士は給料が低くて、生活をしていくのがきつい」
「残業が多くて、もう限界…」
理学療法士として働く中で、こんな風に感じたことはありませんか?

僕も理学療法士になってから、同じことを考えていました。
理学療法士の仕事の厳しさに直面し、「もう限界!」と考えてすぐにやめてしまいたくなります。
しかし、ちょっと待ってください!
感情にまかせてやめてしまうと後悔することになります。
後悔しないためにも、「やめたい」と思った時にどうすればいいのか?
この記事では理学療法士が抱える悩みや、解決策について詳しく解説します。
★ この記事でわかること



理学療法士の経験年数18年、転職経験は3回あります。
みなさんが「つらくてやめたい」と感じた時の対策を、徹底解説していきます。
今すぐやめたいと考えている方も、もう少し頑張りたいと考えている方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ?やめたいと思う理学療法士は多い。3大原因とは


理学療法士は、やりがいのある仕事である一方で「人間関係」や「低年収」「業務量の多さ」の3つの悩みを抱える人が多いです。



実際に理学療法士をやめてしまった友人もいます。
3大原因について見ていきましょう。
- 上司や先輩、後輩との人間関係がつらくて「やめたい」
- 年収が低く待遇が悪いから「やめたい」
- 業務量が多くて毎日残業だから「やめたい」
上司や先輩、後輩との人間関係がつらくて「やめたい」
理学療法士が仕事をやめたいと考える理由の1つ目は、上司や後輩との人間関係の問題です。
理学療法士は、上司や先輩に指導されながら学んでいきます。
しかしプライドが高く、高圧的な態度で接してくる理学療法士はいませんか?
後輩指導をすることも理学療法士としての役割ですが、横柄な態度をされたりすると人間関係に疲れてしまいますよね。



上司や同僚との人間関係は、仕事をしていく上で本当に重要です。
年収が低く待遇が悪いから「やめたい」
理学療法士が仕事をやめたいと考える理由の2つ目は、年収や待遇の不満です。
全職種の平均年収は531万円ですが、理学療法士の平均年収は435.5万円です。
年齢 | 平均年収(万円) | 年収差(万円) |
---|---|---|
20代 | 332万円 | – |
30代 | 405万円 | 73万円 |
40代 | 470万円 | 38万円 |
50代 | 535万円 | 33万円 |
60代(再雇用) | 350万円 | – |
20代から定年までの平均 | 435.5万円 | – |



理学療法士の年収はかなり低いことが分かりますね。



理学療法士は患者さんを治療する責任が重い仕事なのに、年収が低いときついですね。
働いていると必ず大変なことがあります。やりたくないこともやらなければいけないのが仕事です。
そんな大変な仕事を乗り越えていくためにも、経済的に安定していることは重要です。
業務量が多くて毎日残業だから「やめたい」
理学療法士が仕事をやめたいと考える理由の3つ目は、業務量が多いことです。
理学療法士は患者さんのリハビリだけでなく、臨床後の記録や委員会、会議への参加、研究発表など、多岐の業務をこなしていかなければなりません。
理学療法士にはノルマを設定されている職場が多く、夕方まで臨床がびっしり埋まっていますよね。



僕の一日のノルマは20単位で、毎日残業でした。
過度の業務量で残業が増えると毎日の生活に余裕がなくなり、やめたいと感じる理学療法士が多くなります。
【注意!】理学療法士がやめたい時に、やってはいけない3つのNG行動


「やめたい!」と思ったときに安易な行動をとってしまうと、状況を悪化させて新たな問題を生み出します。
大変な思いをしないためにも、「やめたい」と思ったときにやってはいけない3つの行動について、確認していきましょう。
- 不平不満を周囲に言いふらす
- 感情的になって、勢いでやめてしまう
- 今後の人生プランを考えずに転職してしまう
不平不満を周囲に言いふらす
「やめたい」と感じているときは、仕事の不平不満を言いたくなってしまいませんか。
これは、絶対にやってはいけない行動です。
不平不満は言えばいうほど、どんどん状況は悪くなります。
不平不満を言わないほうが良い理由は以下の3点です。
- 人間関係が悪化する
- 周囲からの信頼を失う
- 問題解決にならない
職場の雰囲気が更に悪くなり、周囲との関係がさらに悪化する可能性があります。
不平不満が問題解決に向かうことはなく、その職場の退職を確定させてしまう行為です。
不平不満を言うのではなく、現在の職場で続けていける方法を考えることが、より良い結果を出すためにも重要です。
感情的になって、勢いでやめてしまう
「もう我慢できない!」と感情的に判断し、勢いでやめてしまうのは危険です。



僕の同僚は感情的にやめてしまい、後悔していました。
後悔する理由は以下の3点です。
冷静な判断ができなくなる
問題に直面しているときには感情的になっており、冷静な判断をすることは不可能です。
あとから「やめないほうが良かった」と後悔するような結果になることもあるので、注意しましょう。
次の就職の準備ができず、焦って失敗する
一時的な感情に流されてやめてしまうと、転職活動で焦ってしまうので失敗しやすいです。
転職で失敗しないためには、時間をかけて多くの情報を得て吟味することです。
経済的に生活が厳しくなる
急に仕事をやめてしまうと、次の就職先が決まっていないために収入源が途絶えてしまうことがあります。
仕事をやめるときは、次の就職先が決まるまで生活していけるか、十分に吟味することが大切です。



仕事をしていないと、貯蓄がどんどん減るから精神的な負担は非常に大きいです。
今後の人生プランを考えずに転職してしまう
感情的になっているときは、物事を深く考えることはできません。
プランを深く考えずに転職してしまうのは非常に危険です。
危険な理由として以下の3点があります。
転職でミスマッチが起こる可能性がある
理学療法士のあなたは、理想とする働き方があるはずです。
多くの理学療法士は、理想の働き方を求めて転職を考えます。
考えることを十分にしないで仕事をやめてしまうと、転職時に自分のスキルや経験、価値観に合わない職場を選んでしまいます。



せっかく転職したのに「こんなはずじゃなかった」とならないように。
再び同じ悩みを抱える可能性がある
転職をすれば、今の悩みが解決すると思ってはいけません。
人間関係で悩んでいる人や待遇が悪くて悩んでいる人など、次の職場でも同じ悩みを抱えてしまうことが多くあります。
実は、自分自身の行動に問題があることも多いからです。
自分自身の行動を振り返って、自分自身の行動や働き方を変えていきましょう。
時間も労力も無駄遣いになる可能性がある
理学療法士としての人生プランを明確にしていない状態で転職を繰り返すと、時間も労力も無駄になります。



僕が転職するときには、これが最後という覚悟でプランを立てていました。
転職活動は、時間も労力に大きなエネルギーを使います。
一大決心して次のステージに立つために転職をするのだから、手を抜かず今後のプランを考えていきましょう。
理学療法士をやめたい時に【やるべき行動】


後悔しないためにも、理学療法士をやめたいと思ったときには、次のことを心がけましょう。
すぐに行動しないで、冷静になってから判断する
仕事をやめたいと感じたら、すぐに行動せず冷静になってから判断しましょう。
感情的な決断は良い結果をもたらしません。後悔や不必要なストレスを引き起こします。
感情のエネルギーは非常に強く、とっさに行動しがちですが、そこをグッとこらえて一時的な感情に流されないことが重要です。



感情的にやめてしまったために、次の仕事が見つからずに経済的に困窮することがあります。
現在の職場での改善策を探す
仕事の問題は、やめなくても解決できることが多いです。
理学療法士ができる一番の改善策は、上司や先輩、同僚に相談することです。
特に人間関係の問題については絶対相談すべきです。一人で抱えていても問題は解決しません。
相談をして所属するチームや病棟を変えてもらうことも、一つの解決手段です。



最初から無理だと諦めないで、ダメ元でもいいから相談してみましょう。



普段から相談できる関係を作っておくことが大切ですね。
理学療法士の経験から、自身の強みを明確にする
理学療法士としての強みを明確にすることで、キャリアアップや転職活動につなげられます。
理由は以下の2点です。
- 自分の強みをアピールできる
- 自分の強みを活かせるキャリアプランを立てることができる



強みは普段から言語化しておかないと、アピールできません。
強みを明確にすると不思議なことに自信を持つことができ、仕事の満足度が上がります。
強みを明確にするためにも自己分析して整理したり、周囲の人の話を聞いてみましょう。
きっと以下のような、新しいプランが見えてきます。
- 現在の職場でスキルアップをして、管理職を目指す
- 転職をして、今までの経験を違う分野で活かす
- さらなるスキルアップを目指すために、転職をして環境を変える
- 理学療法士以外の仕事に転職をして、全く違う人生を目指す



強みをみつけることで、色々な道がみえてきますね。
スキルアップすると高待遇の仕事につける可能性が高まり、年収アップにつながります。
やめたい気持ちが消えなければ、転職をして環境を変える


現在の職場での改善策を模索しても「やめたい」気持ちが消えないときは、転職をして環境を変えましょう。



我慢していたらいつまでも問題は改善せず、体の不調が出てくることもある。
心身の健康を崩す前に転職をすることが重要です。病気になってからじゃ遅いですからね。
僕が実際に行動して、成功させた転職方法をお伝えします。
- 転職サイト・エージェントを利用して、希望する条件の求人情報を得る
- 病院や施設のホームページで「採用情報」をチェックする
- 友人が働いている職場を紹介してもらう
転職サイト・エージェントを利用して、希望する条件の求人情報を得る
転職サイト・転職エージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。
多くの求人情報が得られる
大手の転職サイト・転職エージェントでは、多くの求人情報が掲載されています。
地域別、分野別に掲載されており、自分の希望に合った条件の職場を見つけやすいです。
キャリアアドバイザーのサポートがある
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが担当者としてついてくれます。
希望する条件やこれまでの経歴を伝えると、希望に合った求人を紹介してくれます。
履歴書の添削や面接対策などのサポートもあるので、不安が軽減されスムーズな転職が可能です。
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントには、一般には公開されていない非公開求人があります。
転職エージェントが持っている非公開求人はエージェント毎に違うので、複数の転職エージェントを利用することをオススメします。



僕も3ヶ所の転職エージェントに登録をして、高待遇の求人を探しました。
病院や施設のホームページで「採用情報」をチェックする
働きたいと考えている病院や施設のホームページで、「採用情報」をチェックすることは効果的です。
ホームページから職場環境を詳しく知ることができ環境、福利厚生なども詳しく知れるので、自分に合った職場かどうかを判断する上で役立ちます。



僕は近所の病院のホームページを、チェックしまくりました。
友人が働いている職場を紹介してもらう
友人が働いている職場を紹介してもらうことは、実際の職場環境を詳しく知れるため有効です。
友人から職場の雰囲気や仕事内容についてリアルな情報を得られるので、とても安心できます。
入社後に困ったことがあった場合、友人がいると相談しやすいです。
友人から紹介してもらうデメリットもあるので気をつけましょう。
- 友人が働きやすい職場だから自分にも合うとは限らない。
- 職場が合わなかったとき、友人の紹介だとやめにくい。



友人の紹介による転職のデメリットもあるので、自分の目で職場を確認して判断しましょう。
【危険!】ハローワークで転職活動するのは、やめたほうがいい


ハローワークは一般的な職業紹介所であり、理学療法士のような専門職が転職するには情報が不十分です。
そのため理学療法士の求人は少なく、情報が古いことも多くあります。
またハローワークでは専門的なサポートがなく、キャリアアドバイザーによるサポートは受けられません。
失業保険を受給したい人や一般的な求人を探したい人には、ハローワークは向いています。



専門性のある理学療法士が仕事を探すには、転職サイトや転職エージェントを利用するのがいいです。
理学療法士におすすめ!転職エージェント3選
【レバウェルリハビリ】


公開求人数 | 対応地域 | 非公開求人 |
非公開 | 関東・関西 | あり |
サポート体制 | 口コミ | 信頼性 |
良好 | 良好 | レバレージーズメディカルケア 株式会社 |
レバウェルリハビリは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の転職を支援する、大手人材派遣会社。
看護師や介護士などの転職支援を長年行っており、転職サポートが手厚いが特徴あります。
高年収を狙える求人や非公開求人を、多く持っている転職エージェントです。
参考:「PR TIMES」
【マイナビコメディカル】


公開求人数 | 対応地域 | 非公開求人 |
15,374件 | 全国 | あり |
サポート体制 | 口コミ | 信頼性 |
良好 | 良好 | 株式会社マイナビ |
- 豊富な求人数で全国対応
- 大手人材派遣会社マイナビが運営しており、信頼できる
- 専門知識を持つキャリアアドバイザーが丁寧にサポート
- 高条件の求人情報多い
- 新卒だけでなく第二新卒、経験者のサポート実績も多数
マイナビコメディカルは転職業界最大の人材派遣会社なので、安心してサポートを受けられます。
求人数も多く、高待遇の求人を探したい方は必見!
業界に精通しているキャリアアドバイザーが在籍しており、転職サポートが手厚い転職エージェントです。
【PTOTSTワーカー】


公開求人数 | 対応地域 | 非公開求人 |
約21,000件 | 全国 | あり |
サポート体制 | 口コミ | 信頼性 |
良好 | 良好 | 株式会社トライトキャリア |
- リハビリ求人件数No.1
- 非公開求人が豊富
- 全国展開しており、幅広い地域での求人を持っている
- リハビリ転職業界の大手運営会社
- キャリアアドバイザーの対応が丁寧
PTOTSTワーカーは、求人件数No.1の大手転職エージェントです。
非公開求人も多く持っています。
病院や介護老人保健施設、訪問リハビリなどの、多くの求人を持っている転職エージェントです。
参考:「PR TIMES」
理学療法士が仕事をやめたいときの【よくある質問】


- 年収が低くてやめたいけれど、転職をするタイミングがわかりません。経験を積むために、最低3年は我慢したほうがいいですか。
-
理学療法士の待遇は経験を積んでも大きく変わらないので、転職を検討しましょう。経験を積むことも大切ですが、良い待遇の職場で働きたいのであれば、早めの転職活動がおすすめです。
1年目で転職をして、良い待遇の職場で経験を積んでいる理学療法士もいました。
- 上司や先輩からの指導はありがたいですが、厳しすぎて限界を感じています。こんな状態でも、やめることは甘えでしょうか。
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毎日の生活に支障がでるくらい、心身の不調を感じているのならば転職を検討すべきです。まずは話を聞いてくれる上司や先輩に相談し、改善策がないか一緒に考えてもらいましょう。
- 理学療法士は職場をやめてから、後悔する話を聞くことがあります。転職で後悔しないための注意点を知りたいです。
-
転職する前に「なぜ今の職場をやめたいのか」「転職をして何を実現したいのか」を冷静になって考えることが大切です。転職エージェントのキャリアアドバイザーから助言を受けるのも一つの方法です。また転職活動では積極的に行動して、複数の求人に応募するなどして選択肢を増やすことも重要です。
【まとめ】理学療法士をやめたいと思っても、冷静に行動すれば解決できる。


今回は理学療法士がやめたい時に、やってはいけない行動についてお話をしました。
仕事がつらく、やめたいと思っている理学療法士はあなただけではありません。
理学療法士がやめたい原因は、主に以下の3点です。
- 上司や先輩、後輩との人間関係がつらくて「やめたい」
- 年収が低く待遇が悪いから「やめたい」
- 業務量が多くて毎日残業だから「やめたい」



「人間関係」や「低年収」「業務量の多さ」で悩んでいる人は多いです。
理学療法士が「やめたい」と感じたときに、やってはいけない行動は以下の3点です。
- 不平不満を周囲に言いふらす
- 感情的になって、勢いでやめてしまう
- 今後の人生プランを考えずに転職してしまう



ネガティブな行動や感情があると、転職してもうまくいかないです。
転職する前に、以下の点についてよく考えてみましょう。
- 「やめたい」と感じた時は、焦らずに冷静に対処する。
- 自分の気持ちを整理し、周囲に相談したり、専門家のアドバイスを求める。
- それでも状況が改善しない場合は、転職を検討することも一つの選択肢。
現在働いている職場で改善策が見つからないのであれば、転職を考える必要があります。
転職活動は、以下の方法がおすすめです。
- 転職サイト・エージェントを利用して、希望する条件の求人情報を得る
- 病院や施設のホームページで「採用情報」をチェックする
- 友人が働いている職場を紹介してもらう
これら3つの方法を同時並行で転職活動を行うと、希望している条件の求人が見つけやすくなります。



転職エージェントの登録は無料なので、最低2ヶ所に登録して多くの求人情報を得ましょう。



あせらず自分に合った職場を見つけてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。