「給料も休みも少なく、今の職場はブラックかもしれない…」
「先輩の指導が理不尽で、仕事に行くのが毎日憂鬱…」
「転職しても次もブラックだったらどうしよう…」
こんな悩みを抱えていませんか。
僕も理学療法士の低賃金だけでなく、業務量の多さや複雑な人間関係に悩まされていました。

まさしくブラックな職場だったよ。
ブラックな職場で働いていると心底、疲弊してしまいます。
しかし、どうか諦めないでください。ブラックな職場の特徴が分かれば、回避する方法はみつけられます。
「ブラック企業」と呼ばれるような環境に足を踏み入れず、あなたが本当に望む理学療法士の人生を送りましょう。



理学療法士のブラックな職場を経験した僕が、特徴と回避方法について解説するよ。
★ この記事でわかること


この記事を読めば「ブラックだったらどうしよう」とおびえる必要はありません。
ブラック職場の回避スキルと、理想のキャリアを築く具体的な行動を手に入れられます。



ブラックな職場から抜け出し、一緒にホワイトな職場への転職の一歩を踏み出しましょう。
記事全体の要約動画はこちら↓
【最悪の事態】理学療法士のブラック求人にひそむ3つのリスク


理学療法士がブラックな職場で働くリスクは、想像以上に大きく見過ごせません。
自分自身の健康やキャリア、法律まで深く関わる問題が潜んでいます。



労働条件の悪い職場で働いてしまうと、大きな代償を受けてしまうから注意だよ!
- 心や身体の健康を失うリスクがある
- 成長できず将来のキャリアに影響が出る
- 法律違反に巻き込まれる
理学療法士の求人は数多くありますが、健全ではない職場も多く存在します。



ブラックの職場にありがちな3つのリスクについて、解説していくよ。
心身の健康被害のリスク。病気になってからでは手遅れ!


理学療法士は体力的にも精神的にも負担がかかる仕事なので、ブラックな職場では、心と体の健康が奪われます。
慢性的な疲れやストレスを抱えて働いていると、取り返しのつかない身体的ダメージを受けかねないです。
- 慢性的な睡眠不足になる
- ストレスによるうつ病を発症
- 腰痛や肩こりに悩まされる
- 体調不良で休みが多くなる
- 体力が続かず働き続けられなくなる
昼休憩もまともにとれず、毎日の残業に悩まされているケースも珍しくありません。
高圧的な上司や先輩に、ストレスを感じているセラピストも多くいます。



過度なストレスは、うつ病や適応障害といった心の病にもつながってしまうわ。



健康は何よりも大切。あなたは十分に分かっているはずだよ。
理学療法士として成長できず、キャリアが停滞
ブラックな職場では業務が忙しすぎたり、人間関係が悪かったりして心の余裕はありません。
そのため成長のための努力ができず、キャリアが止まってしまいます。
- 教育制度が整っていない
- 人間関係が悪く相談や質問しにくい
- 指導者が存在しない
- 新しい取り組みを提案してもすぐに潰される
- 忙しすぎて気持ちの余裕が無い
教育制度が整っておらず、業務が忙しすぎて自分の時間がとれない職場では、成長が難しくなります。
自己流のまま数年を過ごしてしまうと、経験年数は立派なのにスキル不足の理学療法士になりかねません。



スキル不足は、将来の挑戦の可能性を狭くするわ。



成長できないブラックな職場にいると、必ず後悔するよ。
【無意識】過剰な業務やノルマで法的トラブル・不正請求の危険
ブラックな職場では、知らないうちに法律違反に関わってしまう場合があります。



理学療法士が法律違反を犯すなんてあるんですか?
過剰なノルマを課せられている場合、不正請求のリスクが高まります。
ノルマをこなすためにリハビリ時間の短縮をしたりカルテの改ざんをしたら、不正請求ですからね。
上司の指示で行ったとしても、実施した理学療法士に責任が及んできます。
- 実施していない加算の請求
- リハビリ時間が単位の取得時間に満たない
- カルテの改ざん
皆さんも十分承知ですが、理学療法士は20分の治療を行って1単位を請求できます。
しかし20分の治療をしていないのに単位取得をしたら、それは不正請求です。
読売新聞オンラインによると実際に医療機関が不正請求して、保険点数の取り消しになった事例もあります。



不正請求しないつもりでいても、毎日のノルマに追い詰められてしまうのね。



不正のリスクがある職場では、絶対に働いてはいけない。
理学療法士のブラック求人「5大特徴」を知っておこう


特徴を知っておけば、応募前に危険を見抜けるようになります。



見かけだけの求人に惑わされないように、特徴を知っておこう。
- 人員不足で無理な業務を強いられる
- 年収が低く昇給しない
- 残業が多いのに残業代が出ない
- 休日が少なく休みが取りづらい
- ハラスメントが横行している
これらの5つの特徴は、ブラック職場を見分けるための手がかりになります。
1つでも当てはまる場合は、応募を慎重に検討しましょう。



ブラック職場の5つの特徴を押さえてから、転職活動をしよう。
慢性的な人員不足の職場。少ない人数で業務を回している


常に人が足りていない職場は、ブラックな環境の可能性が高いです。
退職者が多く常に求人を出している職場は、特に注意しましょう。
- 求人が常に出ている
- 離職率が高い
- 人員不足で休みがとりにくい
- 担当する患者数が多い
人員が少ない職場は、業務量も残業時間も多い傾向があります。
評価や記録の時間も取れず、雑な対応になりがちで、休みも取りづらいです。
患者さんとの信頼関係も築きにくくなり、精神的にも追い詰められてしまいます。



人が辞めても補充されない職場は、問題を抱えている証拠だわ。



人員不足の職場には何かしらの問題がある。就職しても後悔する可能性は高いから注意だよ。
給料は安く、昇給はわずかしかない
理学療法士は専門性が高いにもかかわらず、ブラックな職場では給料が低く設定されています。
昇給は少なく、安い給料で働き続けなければなりません。



頑張っても給料が増えない職場で働き続けるなんて、しんどいです。



例えば、以下の職場に当てはまっていたら要注意だよ!
- 経験年数10年以上の人でも年収400万円未満
- 昇給が500円や1,000円と低すぎる
- ボーナスカットが頻繁にある
- 名ばかりの管理職で手当がほとんどつかない
昇給が1,000円の場合、10年働いても1万円しか増えません。
令和5年賃金構造基本統計調査によると理学療法士の平均年収は約432万円です。
しかしブラックな職場では、年収300万円台も少なくありません。



こんなに低賃金で昇給が低いんじゃ、将来が不安です。



長く安心して働くには、納得できる給料体系が必要だよ。
理学療法士の給料に興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。


残業が多いのに、残業代が出ない
理学療法士の仕事は患者さんのリハビリ以外に、記録や会議、カンファレンスなどもあり、どうしても残業が発生します。
必死に残業をしてもブラックな職場では、残業代が支払われないケースがあります。
サービス残業が常態化している職場は、完全に労働基準法違反です。
- 残業申請が許されない
- タイムカードを先に切らされる
- 早く帰るのは「悪」の習慣がある
- 仕事を頻繁に家に持ち帰らなければならない
- 固定残業制度だから残業を多くさせられる
夕方に患者のリハビリが終わったあと、記録や報告書を1〜2時間行っても、それが残業と認められないケースがあります。
それが日常化すると、月に20時間以上のサービス残業になりかねません。



年間にすれば240時間以上のタダ働きだわ。



残業代が出ない職場では、確実に心と体をすり減らすから早く逃げよう。
年間休日や有給休暇が少なく取りづらい
年間休日が少なく有給休暇がとれない職場は、確実にブラックな職場です。
「休みをとると悪」とするような職場の雰囲気は、心身に大きな負担がかかってきます。



長く働き続けるには、休みやすさが非常に重要。以下の特徴がある職場は注意してね。
- 年間休日が104日以下
- 有給休暇を申請しても却下される
- 休みに対して批判的で休暇を言い出しにくい
- 協力して交代で休む習慣がない
年間休日数 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
120日以上 | 多い | 土日祝+長期休暇あり |
110~119日 | やや多め | 土日祝休みの一部 |
105~109日 | 標準的 | 週休2日制 |
104日以下 | 少ない | 月8日未満の休みもある |
100日未満 | かなり少ない | 完全にブラック職場 |
- 週40時間の労働では週休2日は必要
- 週休2日×52週=年間104日
- 年に最低5日の有給休暇を取ると、年間110日以上の休日が必要
休みが少ないだけでなく、雰囲気が悪くて有給休暇を申請できない職場はブラックです。
気持ちの余裕が失われ、仕事を続けられなくなるまで追い込まれるケースもあります。



有給を申請すると「誰が代わりやるの?」と言われて休みづらいです。



休みが少ない職場は、有給休暇も取りづらいので注意しよう。
【横行】パワハラやモラハラへの意識が低い


理学療法士の人間関係の問題で多いのが、パワハラやモラハラです。
ブラックな職場では上司や先輩によるパワハラだけでなく、後輩によるモラハラもよく聞きます。



以下の内容が職場であればハラスメントよ。
- 机を叩く、殴る・蹴るなどの物理的暴力
- 必要な情報を渡さず仕事のミスを誘う
- 「向いていない」と能力を全否定する
- 陰口を広める
- 挨拶を返さない、話しかけても返答しない
- 小さなミスを大げさに報告
- できない理由を人格に結びつけて責める



僕も返事されなかったり人格否定されたりして、辛かった時期があります。



パワハラ・モラハラっていろんなパターンがあるよ。心当たりがあればその職場は注意。
一度こうした職場に入ってしまうと、仕事に集中できません。
職員の尊厳を大切にしている職場かどうかは、働くうえで非常に重要です。
【回避できる】理学療法士のブラック職場にハマらない4つの方法


ブラックな職場に入らないためには、情報収集による事前の見極めが何よりも大切です。
求人票だけではわからない情報は、自分の目と頭でチェックしましょう。



ブラックな求人の特徴の次は、具体的な回避方法を伝えるよ。
- 理学療法士の年齢層と在籍年数を確認する
- 必要と考えられる福利厚生を確認する
- 担当人数や患者層、残業時間などの労働条件を確認する
- 【重要】職場の雰囲気と面接官の態度
これから紹介する4つの情報は、ブラック職場を避ける上で非常に重要です。



後悔しないためにも、この4つは見学や面接で必ず確認しましょう。
理学療法士の年齢層と在籍年数を確認。20代ばかりは危険信号


職場選びにおいて年齢層と在籍年数の確認は、非常に重要です。
職場に若手ばかりしかいない場合、その背景には高い離職率が隠れている可能性があります。
- 20代の理学療法士ばかりいる
- 30代、40代の理学療法士がいない
- 経験年数が高いが在籍年数が短い
- 離職率の高さは、教育体制や労働条件に問題を反映
理学療法士10人中9人が20代の職場があれば、その背景にはベテランが定着しない原因があるかもしれません。
ベテランが定着しない職場は、教育環境が不十分だったり、労働条件に問題がある可能性も高いです。
20代から50代までバランスよく在籍している職場は、指導体制に配慮があり働きやすい職場といえます。



若手しかいない職場は、ブラック職場のサインです。
福利厚生を詳しく確認する。育児休暇や各種手当など


資格手当 | 地域手当 | 従事・派遣手当 |
超過勤務手当 | へき地手当 | 特殊勤務手当 |
扶養手当 | 寒冷地手当 | 期末手当 |
通勤手当 | 業績手当 | 勤続手当 |
住居手当 | 広域異動手当 | 退職手当 |
福利厚生の充実度は、職場の働きやすさや社員への配慮が現れる部分です。
給料やボーナスだけでなく育児休暇や各種手当など、細かい部分までチェックしましょう。



交通費が全額支給でなく一部支給なんて求人もあったから、しっかり確認は必要です。
- 産休や育休の取得実績がある
- 家族手当や住宅手当がある
- 退職金制度が明確
- 有給取得の促進がされている
求人票に「福利厚生あり」と書いてあっても、実際にはほとんど機能していない制度はあります。
育休や産休、介護休暇があっても、取得実績がなければ実質使えない制度です。



制度があるかだけでなく、実際に使われているかがポイントよ。
労働条件を確認する。担当患者数や患者層、残業時間など


実際の働き方は求人票や面接からは分かりにくく、入社しなければ分からないです。
事前に労働条件を詳しく確認すれば、ブラック職場を避けられる可能性が高まります。



以下は、僕が転職のときに聞いて良かったものだよ。
- 担当患者の人数や患者層
- 平均の残業時間
- 強制参加の講習会や勉強会の頻度
- 委員会や会議の頻度
- 学会発表や研究の強制
残業の有無や委員会による会議の頻度は、プライベートへの影響が高いです。
「残業ほとんどなし」と書いてあっても、毎日30分以上の記録作業があったりします。



遠慮せずに具体的に質問できるかが、後で後悔しないための分かれ道だわ。
理学療法士の楽な職場に興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。


【重要】職場の雰囲気を確認。面接官の態度も参考にする
ブラック職場かどうかは、面接官の態度や見学時の雰囲気から見抜ける場合もあります。
とくに面接官の態度や職員同士のコミュニケーションには、その職場の本質が表れやすいです。



見学や面接時の直感は重要!悪い職場の印象が、働いてから良くなるなんてないからね。
- 職員が挨拶をしているか
- 面接官の態度が高圧的でないか
- スタッフの表情が暗くないか
- 活気のある職場に感じるか
- 質問に丁寧に答えてくれるか
職場見学の際に誰も挨拶をせず、表情が暗かったとしたら、それは明らかな警告サインです。
不親切な対応や職場の緊張感を感じたのであれば、実際に働いてからも一緒です。



面接で質問をしたら、明らかに苛ついた態度を取られたわ。



「ここで働きたい」と思えるかどうか、直感を信じた判断は重要だよ。
ブラック職場を避けるための、転職エージェント活用法


理学療法士がブラックな職場を避けるには、転職エージェントをうまく活用しましょう。
転職エージェントは、離職率や残業時間などの実際の求人の内部情報を提供してくれます。



離職率や残業時間を直接聞くなんて、怖くてできないから助かります。



転職エージェントは、聞きづらい内容もあなたの代わりに聞いてくれるわ。
- 求人の離職率や評判などの情報収集
- 離職率が高い職場は、改善策を立てているか確認
- ブラック求人は完全には避けられないと知っておく



ブラック職場を避けるために、重要なポイントに絞って説明していくよ。
【最重要】離職率や職場の内情などの情報を得る


転職エージェントは、各求人先の離職率や内情に詳しいです。



僕も転職のときは、人が定着しにくい職場と情報をもらったよ。



内部情報は絶対に自分では確認できないから貴重な情報だわ。
以下の内部情報を得られると、ブラックな職場を回避する判断材料になります。
- 離職率が高いか低いかを確認する
- 理学療法士の年齢層や在籍年数を確認する
- 職場の雰囲気や人間関係について確認する
- 残業や休日取得の実態について確認する
- 役員はどのような人柄か確認する
ただし転職エージェントも人材を紹介するビジネスで、何でも教えてもらえるわけではないので注意しましょう。
それでもある程度の内部情報は得られるので、転職エージェントを活用するメリットは大きいです。



転職エージェントの情報と合わせて、実際に見学をして判断するのが重要ね。



多くの情報を得られれば、転職の失敗は減らせるよ。
離職率が高い職場は、改善策を立てているか確認
多くの求人先は離職率の高さの問題に直面しており、色々な対策を立てています。
改善に取り組んでいる場合は、必ずしもブラック求人とは限りません。



僕が転職した職場も離職率の高さの問題があり、待遇の改善を図っていたよ。



以下は、私が訪問リハビリに転職していたときの実例だわ。
- 残業にならなかった業務に手当てが出るようになった
- 面談が設定され意見を聞いてもらいやすくなった
- 研修制度の見直しが行われた
- 必要物品の購入がされやすくなった
大切なのは職場が問題を認識し、改善しようとしているかどうかです。
このような内部情報は、転職エージェントを通さなければ得られません。



問題を放置している職場は、同じトラブルを繰り返すよ。
ブラック求人は避けられない。失敗しても次の転職に活かそう


どれだけ注意しても、ブラックな職場に就職してしまうことはあります。
こんなはずじゃなかったと絶望してしまうかもしれませんが、次を見据えた冷静な行動が重要です。



感情で行動してはいけない。最善な行動を心がけよう。
- 心や身体を壊してしまいそうなときは、即効で再転職
- 待遇が悪いのであれば、良い転職先を見つけるまで耐える
- 周囲の目は気にしない。辞めることを躊躇しない
- 感情で転職をすると、同じ失敗を繰り返すと肝に命じる
入職してから、休日が取りにくかったり聞いていた待遇と違う話は、よくあります。
大切なのは感情的にすぐ辞める決断をしないで、次を見据えた転職の計画を立てましょう。



転職の失敗は活きる。僕も再転職でホワイトな職場に転職できたよ。
理学療法士のセカンドキャリアに興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。


【まとめ】理学療法士がブラック職場を回避するためには「情報収集」しかない!


今回は、ブラックな職場の特徴と回避方法についてお伝えをしました。
- ブラックな職場は心身の健康被害のリスクが高い
- 成長機会が少なく、スキルが身につかずキャリアが停滞する
- 不正請求などの法律違反に巻き込まれる危険がある
- 給与が低く、昇給がほとんどない職場で働き続けなければならなくなる
- 見学や面接時に、職場の雰囲気や担当者の対応を必ずチェック
- 転職エージェントを活用して内部情報を集めるのが効果的
- 失敗しても次の転職に活かす心構えが大切
ブラックな職場を避けられるかは、どれだけ情報収集ができるかにかかっています。
求人票だけでは見えない働き方の実態を、自分の目と耳で確かめましょう。



求人の詳細な内部情報を知るためにも、転職エージェントの活用は効果的だよ。



転職エージェントの登録は無料なので、ぜひ活用するといいわ。
情報を味方につけて、安心して働ける職場を手に入れてください。
あなたが理学療法士として、笑顔で働き続けられることを願っています。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
【Q&A】理学療法士のブラック職場についての「よくある質問」

